(仮訳)タイにおいてDalbergia cultrata var. cultrataに生じたBrasiliomyces属1新種
To-anun, C. et al., 2003. A new species of Brasiliomyces (Erysiphaceae) on Dalbergia cultrata var. cultrata from Thailand. Mycoscience. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1340354003705592 [Accessed October 20, 2021] 【R3-08888】2021/10/20投稿

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3行まとめ

タイにおいてDalbergia cultrataの葉に生じたうどんこ病菌の一種を検討し、Brasiliomyces chiangmaiensisとして新種記載した。
本種は東南アジア初の本属菌であり、子嚢果が小さく、子嚢果あたりの子嚢の数が僅か2つであることで同属他種と容易に区別された。
Brasiliomyces属の検索表を作成した。
northern Thailand, Queen Sirikit Botanical Garden

(新種)

Brasiliomyces chiangmaiensis C. To-anun & S. Takamatsu
語源…チエンマイ産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Brasiliomyces entadae
同じマメ科植物を宿主とする
菌糸体が主に葉の上面に生じる
菌糸に剛毛を欠く
本種と異なりタイではなく南アフリカなどに分布する
本種と異なりツルサイカチ属ではなくモダマ属植物などを宿主とする
本種より子嚢果の直径が大きい
本種と異なり子嚢果あたりの子嚢の数が2ではなく(3-)4-5
本種より子嚢のサイズが大きい
Brasiliomyces cyclobalanopsidis
アジアに分布する
子嚢果が小型
子嚢果あたりの子嚢の数が2
菌糸体が主に葉の上面に生じる
菌糸に剛毛を欠く
本種と異なりタイではなく台湾などに分布する
本種と異なりツルサイカチ属ではなくアカガシ属植物などを宿主とする
本種と異なり子嚢果に付属糸を有するのではなく欠く
本種と異なり子嚢が6胞子性ではなく8胞子性
本種と異なり殻壁が迷路状ではなく扁平な細胞からなり子嚢果表面に短い突起を持つ細胞からなる